Concept

GRAVITY + IRON = GRAVIRoN

重力を感じる鉄雑貨。

日常では手にすることが少ない、製造業の工場設備に使われる肉厚の鉄板を加工したプロダクトです。
軽量化が現代のプロダクトニーズと理解しながらも、現行の流れに囚われず、製品の重みと存在感を感じられる、独創的なブランドを目指してます。
一般に鉄は重い、固い、強固というイメージがあります。でも、どこか暖かく、軽やかで、やわらかい、そんなGRAVIRoNの鉄雑貨はふしぎとどんなインテリアにもマッチします。

工業用の鉄板

GRAVIRoNの製品に使われる素材の多くは、市場には出回ることが少ない厚さが2mmを超える鉄板。
これは、製造業の現場では実は多く流通しており、一般的には工場の付帯設備などを開発設置するために使用されます。

例えば自動車を組み付ける現場。 自動車を問わず、世の中の「製品」と呼ばれるモノは、同じものを数多く、効率よく製造するするために「量産を可能とする設備」が必要となり、その設備の多くに2mmを超える肉厚の鉄板が利用されています。それは、同じものを寸分違わず、数多く製造するのだから、設備は耐久性のある、しっかりとしたものでなくてはならないからです。そのために、量産設備の現場ではしっかりとした厚みのある素材が好まれます。
そんなズッシリと重みを感じる鉄板はそれだけで「かっこいい」...気がするのです。でも、頑丈で無骨なだけでではない、「かっこいい」ものはよりかっこよく。そんな思いから私たちのプロダクトはGRAVIRoNと命名し、製造業のまち「愛知」で工業製品を作る工場とコラボレーションして、製品を開発しています。

そのまま感 = インダストリアルデザイン

生地のまま、加工のまま。

仕入れた時点で鉄の生地は微細な傷が表面についていることがほとんどです。私たちはそれを「個性」と捉え、そのまま製品に反映させています。同じ製品でも表情が異なる。鉄の個性を感じてください。
また、曲げ加工などを行なった際にでる「押さえ跡」などもそのままにしています。これも、加工の跡が残っていた方が温もりが感じられると考えているためです。

溶接痕もそのままのほうが「らしい」

パーツを接続するための溶接痕はそのままにしてある製品がほとんどです。一つ一つ機械ではなく、人間が溶接したという痕跡を残したい思いからここも加工して消すのではなく残す選択をしました。
熱で変色した部分と、盛り上がる溶接痕はインダストリアルデザインの個性として商品価値としています。

自分だけの変化が生まれる経年変化

鉄は使えば使うほどに酸化し、表面にサビが浮き出ます。初回に錆止めは塗布してますが、薄塗り程度のもので、使い込んでいくとサビが出てくるものがほとんどです。これは人間が精錬して人工的に作った状態を維持するよりも、鉄自身が自然に戻りたがる性質によるものです。
デニム生地のように、使うほどに自分だけの変化が生まれる。経年変化により世界に一つだけのアイテムになる。そんなあなただけのGRAVIRoNを楽しんでいただければ幸いです。